アニメSSブックス

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ダーリン・イン・ザ・フランキス

【ダリフラSS】ゼロツー「ねぇダーリン、一緒に寝ようよ」ヒロ「だ、駄目だよ!」(アニメSSブックス)

ゼロツー「ねぇダーリン、一緒に寝ようよ」


ヒロ「だ、駄目だよゼロツー!」 


ゼロツー「えー? どうしてー?」 


ヒロ「どうしてって……とにかく、駄目だってば!」 


ゼロツー「むう……」ムスッ 


ヒロ「お願いだから、言うことを聞いてくれよ、なっ?」 


ゼロツー「……せっかく、二人っきりの夜なのに」 

 

ゴロー「違うぞ」

 

ヒロ「そうだよ! ここは男子の部屋だよ!?」 


ゼロツー「ボクはそんなの気にしないもんねー」 


ヒロ「ちょっとは気にしてくれよ!」 


ゼロツー「ダーリンと一緒に寝たいなぁー」 


すりすりっ 


ヒロ「ちょ、ちょっと! は、離れてゼロツー!」 

 

ゴロー「そうだ、その通りだ」

 

ゼロツー「ダーリン、ボクにこうされるの嫌なの?」 


ヒロ「い、嫌とかそういう問題じゃ……!」 


ゼロツー「だったら良いんじゃない?」 


ヒロ「良くないって言ってるの!」 


ゼロツー「何が? 理由をハッキリ言ってよ、ダーリン」 


ヒロ「そ、それは……!?」 

 

ゴロー「俺に気を遣ってくれ」

 

ゼロツー「ねえ、どうしてなのダーリン?」 


ヒロ「そ、それは……ゴローだって居るし……!」 


ゼロツー「だから、ボクは気にしないって」 

 

ゴロー「俺は気にする」 

 

ヒロ「ほら! ゴローが嫌がってるじゃないか!」 


ゼロツー「だから?」 


ヒロ「だ、だから……!?」 

 

ゴロー「ゼロツー、部屋に戻ってくれ」

 

ゼロツー「……さっきからうるさいなぁ」 


ヒロ「ご、ゴメンよゴロー! 悪気は無いんだ!」 

 

ゴロー「ああ」 

 

ゼロツー「ボクは気にしないんだから、キミも気にしないでよ」 


ヒロ「ゼロツー、言ってる事が無茶苦茶だ!」 


ゼロツー「良いでしょ? お互い、一切気にしない事にしてさ」 


ゼロツー「それとも、ボクとやろうっての?」 

 

ゴロー「……

 

ヒロ「本当にゴメンよ、ゴロー!」 


ゼロツー「ねえ、答えを言いなよ」 


ヒロ「ゼロツー! いい加減に―― 

 

ゴロー「ああ、その条件なら飲もうじゃないか」 

 

ヒロ・ゼロツー「えっ?」 

 

ゴロー「お互い、何を言おうが、何を聞こうが気にしない」 


ゴロー「……これが守れるなら、良いぞ」 

 

ゼロツー「勿論オッケーさ!」 


ヒロ「……ご、ゴロー……?」 

 

ゴロー「……

 

ヒロ「ゴロー……もしかして、怒ってる?」 


ゼロツー「ダーリンっ!」 


ぎゅっ! 


ヒロ「うわっ!? ぜ、ゼロツー!?」 


ゼロツー「これで、朝まで一緒に居られるね!」ニコニコ 


ヒロ「う……うん」 


ゼロツー「あっ、チラッと見る位なら、ボクは気にしないよ?」ニンマリ 


ヒロ「こら、ゼロツー! 変に煽るなって!」 


ゼロツー「はーい」 

 

ゴロー「……

 

ゼロツー「……んふふ」ニンマリ 


ゼロツー「ダーァリンッ 


ぎゅっ! 


ヒロ「……ふぅ、ゼロツーは、しょうがない奴だな」 


ゼロツー「へへへ 

 

ゴロー「ゴーロウッ 

 

ヒロ・ゼロツー「!?」 

 

ゴロー「……ふぅ、俺は、しょうがない奴だな」 

 

ヒロ・ゼロツー「!!?」

 

ヒロ「ご、ゴロー!? どうしたの、急に!?」 


ゼロツー「……ねえ、今のってさ、ボク達の真似?」 


ヒロ「……多分」 

 

ゴロー「…… 

 

ヒロ「ゴロー……ねえ、やっぱり怒ってるよね?」 


ゼロツー「ダーリン、待って」 


ヒロ「ゼロツー?」 


ゼロツー「質問するのは、約束を破ることになっちゃう」 


ヒロ「いや……だけど……!?」 

 

ゴロー「……

 

ゼロツー「面白いじゃん……そう思わない?」 


ヒロ「えっ、何が?」 


ゼロツー「ボク達の絆を見せつけてやるんだよ、ダーリン!」 


ヒロ「だけど…… 


ゴロー「…… 

 

ヒロ「……やっぱり、一緒に寝るのはやめよう」 


ゼロツー「あ゙?」 


ヒロ「俺達だったら、きっと出来るさ! な、ゼロツー!」 


ゼロツー「うんっ! ダーリン!」 

 

ゴロー「……

 

ゼロツー「……ダーリン」 


ヒロ「……ゼロツー」 

 

ゴロー「……ゴロー」 

 

ヒロ・ゼロツー「…… 


ヒロ「と、とりあえず……どうしようか」 


ゼロツー「……キスしよっか」 

 

ゴロー「俺はメガネをかけたぞ」 

 

ヒロ・ゼロツー「…… 


ヒロ「……っくく……寝る前なのに、なんで…… 


ゼロツー「笑っちゃ駄目、ダーリン。耐えて」 


ヒロ「う……うん」 

 

ゴロー「……

 

ゼロツー「アイツの言葉に耳を傾けないで」 


ゼロツー「ダーリンは、ボクの言葉だけ聞いてれば良い」 


ヒロ「わ……わかった」 


ゼロツー「……んー! 素直が一番だよ、ダーr」 

 

ゴロー「ダァリィィィン」 

 

ヒロ・ゼロツー「!?」 

 

ゴロー「イィィィン……ザッ!」 

 

ヒロ「……どうして、『ザ』を元気よく」 


ゼロツー「ダーリン、聞いちゃ駄目だ!」 


ヒロ「あ……ああ」 

 

ゴロー「……フランキィィィス」ボソボソ 

 

ヒロ「っぶふうっ!? 小声!?」 


ゼロツー「ダーリン!!」

 

ヒロ「ごっ、ごめん! だけど……ぷふっ、小声って!」 


ゼロツー「……っ!」 


ゼロツー「タイム! おい、ちょっとこっち向け!」 

 

ゴロー「……良いぞ」 


ゴロー「ただし、タイム中はベタベタするのは無しだからな」 

 

ゼロツー「どうしてダーリンはそっちの言葉ばっかり聞くんだ!」 


ゼロツー「おかしいじゃないか、ボクのダーリンなのに!」 

 

ゴロー「ゼロツー、確かにお前とヒロの仲は相当なものだ」 


ゴロー「でもな、俺だって伊達に付き合いが長いわけじゃない」 


ゴロー「ヒロが何を言えば笑うかなんて、知り尽くしてるのさ」 

 

ゼロツー「……そうなの、ダーリン?」 


ヒロ「……うん、そうみたい」 


ゼロツー「……

 

ゴロー「もう良いか?」 

 

ゼロツー「……良いよ。タイム終了で」 


ヒロ「……ごめん、ゼロツー」 


ゼロツー「ダーリンがあやまる事ないよ」 


ゼロツー「全部、アイツが―― 

 

ゴロー「俺は、コード056! ゴローって呼んでくれ! よろしくな!」 

 

ヒロ「っは! こっ、このタイミングで元気に自己紹介!? は、はははっ!」 


ゼロツー「ダーリン? ボク、そういうの好きじゃないよ?」 


ガシッ! 


ヒロ「……ふみまへん」 


ゼロツー「……!」 

 

ゴロー「……

 

ゼロツー「……良いよ、今日の所は大人しく帰ってあげる」 


ヒロ「ぜ、ゼロツー?」 


ゼロツー「このままだと、ずっと邪魔され続けそうだからさ」 

 

ゴロー「フ……フラ……………… 

 

ヒロ・ゼロツー「…… 

 

ゴロー「…… 

 

ヒロ「……なんで何も言わn」 

 

ゴロー「フランキィィィス」ボソボソ 

 

ヒロ「っ!? ゴホッ! あっ、あはははは! あっはははっ!」 


ゼロツー「……こんな風に」 

 

ゴロー「……

 

ゼロツー「……だけど、覚えておくんだね」 


ゼロツー「明日は、邪魔したら許さないから」 

 

ゴロー「…… 

 

ヒロ「……はぁ……! はぁ……! ツボに入って……く、苦しい……!」 


ゼロツー「……というわけで、今日は自分の部屋で寝るよ」 


ヒロ「ぜ、ゼロツー? 本当に……?」 


ゼロツー「うん。だから、おやすみのキs」 

 

ゴロー「フランキィィィス?」ボソボソ 

 

ヒロ「っ、あははははっ! あっははははっ!」 

 

ゼロツー「……――クソがっ!」 


ガチャッ! バタンッ! 

 

ゴロー「…… 


ゴロー「よし、寝るか」



翌晩 

 

フトシ「――ゴローに、寝る時だけ部屋を変わってくれって言われたんだ!」 

 

ヒロ「ご、ゴロー……そんなに怒ってたの!?」 


ゼロツー「へぇー? アイツ、逃げたんだ」 

 

フトシ「怒ってたというか……うーん、なんて言えば良いんだろ」 


フトシ「目の前で二人がくっついてるの見るとさ、なんか胸がムカムカするんだよね」 


フトシ「それに、男子の部屋に女子が、ってのも問題だし…… 

 

ゼロツー「……じゃあ、今日はキミがボク達の邪魔をするのかな?」ギロッ! 


ヒロ「こっ、こらゼロツー! フトシを睨むなよ!」 

 

フトシ「安心して! 君達の邪魔をするつもりは無いよ!」 

 

ヒロ・ゼロツー「…… 


ヒロ・ゼロツー「えっ?」

 

フトシ「……確かに、見てると嫌な気分にもなるけどさ」 


フトシ「二人を見てると、応援もしたくなっちゃうんだよね、へへっ!」 

 

ヒロ「……フトシ」 


ゼロツー「……丸いの」 



フトシ「おっと、応援する気が少し減ったぞ」 


フトシ「ま、まあ! 寝ちゃえば関係ないからさ!」 


フトシ「だから、寝るまでは何もせずに我慢しててよね!」 

 

ゼロツー「――うんっ! キミ、良いやつだね!」 

 

フトシ「……ゴローには、やめさせてくれ、って言われたんだけどさ」 


フトシ「絶対、そんな事はしないから!」グッ! 

 

ヒロ・ゼロツー「……!」グッ!

 

   ・  ・  ・ 


フトシ「ぐがああああっ! ぐおがああああっ!」 

 

ゼロツー「イビキ……うるさっ……!?」 


ヒロ「で、でも……フトシは寝てるから……!」 

 

フトシ「ごがっ!……ココロちゃ~~ん……ココロちゃ~~ん…… 


フトシ「約束したのに~~……ココロちゃ~~ん…… 

 

ゼロツー「……物凄く、気分が盛り下がるんだけど」 


ヒロ「……うん」 



フトシ「ミツル~~……コノヤロ~~…… 


ブッ! 

 

ヒロ・ゼロツー「……

 

ゼロツー「……ダーリン、ボク……部屋に戻るね」 


ヒロ「ああ……うん」 

 

フトシ「待って~~……待ってよ~~…… 

 

ヒロ「……やっぱりさ、一緒に寝るのはやめよう」 


ゼロツー「……そうだね」 

 

フトシ「……ぐごおおおおっ! ごがああああっ!」 

 

ヒロ・ゼロツー「…… 


ヒロ「……ねえ、俺もゼロツーの部屋で寝てもいいかな」 


ゼロツー「……ごめん、なんかそんな気分じゃないや」 


ヒロ「……だよね……そう、だよね」 


ゼロツー「ダーリンには悪いんだけど、さ」 



ゼロツー「ボク、一人で寝るよ」 



終わり


引用元
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1526639610/ 

【ダリフラSS】ゼロツー「最初にイチゴとキスしたのは、いつ?」 ヒロ「そ、それは……その」(アニメSSブックス)

ヒロ「そういえば、イチゴとも乗れた」


ゼロツー「へ?」 


ヒロ「いや、グランクレバスの時にさ」 


ゼロツー「うん」 


ヒロ「イチゴと、デルフィニウムに乗って駆けつけただろ?」 


ゼロツー「ダーリン、待って」 


ヒロ「うん?」 

 

ゼロツー「浮気?」 

 

ヒロ「……」 


ヒロ「えっ?」

 

ヒロ「浮気って……えっ?」 


ゼロツー「ボクね、すっごく感動したんだよ」 


ヒロ「あ、うん」 


ゼロツー「ダーリンが駆けつけてくれたー! ってさ」 


ヒロ「……うん」 

 

ゼロツー「なのに、浮気してたんだ?」 

 

ヒロ「……」 


ヒロ「ま、待って待ってゼロツー! どうしてそうなるんだ!?」

 

ゼロツー「ボクはね、ダーリン」 


ヒロ「……」 


ゼロツー「イチゴとゴローの二人が、ダーリンを連れてきたと思ってた」 


ヒロ「う、うん」 


ゼロツー「こう、手に乗せるとかしてね?」 


ヒロ「あ、あの……ゼロツー?」 

 

ゼロツー「でも本当は、浮気してたんだ?」 

 

ヒロ「だから! 浮気じゃないって!?」

 

ゼロツー「落ち着いて考えてみてよ、ダーリン」 


ヒロ「落ち着くのはそっちだろ、ゼロツー!」 

 

ゼロツー「いいから落ち着けっつってんだろ」 

 

ヒロ「っ!? は、はいっ!」 


ゼロツー「……ゴホンッ!」 


ヒロ「……」 

 

ゼロツー「ねえ、デルフィニウムの乗り心地はどうだった?」 

 

ヒロ「っ……!?」

 

ヒロ「乗り心地って……急に言われても……」 


ゼロツー「ダーリン、答えて」 


ヒロ「え、えっと……」 


ゼロツー「正直に言わないと、怒るよ」 


ヒロ「もう既に怒ってるだろ!?」 

 

ゼロツー「ねえ、ボクをもっと怒らせたいの?」 


…ググッ! 

 

ヒロ「ゼロツー! ツノが! ツノが伸びてるから!」

 

ゼロツー「……あーあ、またお手入れしなきゃ」 


ヒロ「お、俺は部屋に戻るからさ! ツノの手入れしなよ、うん!」 


ゼロツー「ううん、明日やるよ」 


ヒロ「い、いやでも、ホラ! 長いと寝にくくない!?」 


ゼロツー「そうだね、だから早く答えてってば」 


ヒロ「だから! 早く手入れしなきゃ――」 

 

ゼロツー「……あのさぁ、ボクを寝かさない気?」 


…ググッ! 

 

ヒロ「……!?」

 

ゼロツー「ダーリン、デルフィニウムの乗り心地はどうだったのさ?」 


ヒロ「そ、それは……えっと……」 


ゼロツー「イチゴと乗って、どうだったのさ?」 


ヒロ「だから……その……」 


ゼロツー「ウソついたらどうなるか……ダーリンならわかるよね♪」 


ヒロ「……正直……えっと、中々快適だった」 


ゼロツー「……ふーん」 

 

ゼロツー「そうなんだ♪」 


ニョキニョキッ! 

 

ヒロ「伸びてる伸びてる! ゼロツー、ツノめっちゃ伸びてるから!」

 

ゼロツー「そっかぁ、イチゴと乗るの、良かったんだ♪」 


ヒロ「ぜ、ゼロツー……? その、頭……重くないの?」 


ゼロツー「何がー?」ニコッ 


ヒロ「ひっ!? な、何がって……何でもないです」 


ゼロツー「本当に? 思ってる事は全部言うって、約束したよね?」 


ヒロ「それは……した、けど」 


ゼロツー「……ねえ、ダーリン」 

 

ゼロツー「他に、イチゴと何かあったりした?」 

 

ヒロ「……」 


ヒロ「えっ?」

 

ヒロ「何かって……その、何で?」 


ゼロツー「なんとなく」 


ヒロ「な、なんとなく?」 


ゼロツー「勘ってやつだね!――そう、ボクの勘が言ってるんだ!」 


ヒロ「……何て?」 

 

ゼロツー「ダーリンが、浮気したって」 

 

ヒロ「し、してないって! そんな事、するはずないだろ!?」 


ヒロ「イチゴと他に何かなんて――……あっ」 

 

ゼロツー「……あっ?」 


…ググッ! 

 

ヒロ「……」

 

ゼロツー「ダーリン?」 


ヒロ「……ゼロツー、キミに聞いて欲しい事があるんだ」 


ゼロツー「うん、聞くよ」 

 

ヒロ「ゼロツー……好きだ!」 


ヒロ「小さい時に約束したからじゃない!」 


ヒロ「俺は、今のキミが好きなんだ!」 

 

ゼロツー「……ダーリン、ボクも好きだよ」ニコッ 


ヒロ「ゼロツー……!」 

 

ゼロツー「で? 何があったの?」 


ニョキニョキッ! 

 

ヒロ「いい感じだと思ったのに! いい感じだと思ったのに!」

 

ゼロツー「ダーリーン? ねえ、ダーリーン?」 


ヒロ「その……ちょっと、ね……うん、ちょっと」 


ゼロツー「ちょっと、何?」 


ヒロ「ちょっと……ちょっとチュッと」 


ゼロツー「チュッとって……キスしたの?」 


ヒロ「その……」 


ヒロ「っ!」ギュッ! 


ヒロ「ゴメン!」 


ゼロツー「……」 


ニョキニョキッ! 

 

ヒロ「に、二回した!」 


ゼロツー「……」 


ニョキニョキニョキ…ドスッ! 

 

ヒロ「? 何の音、って……ゼロツー、ツノが!」 


ヒロ「伸びたツノが天井に突き刺さってるよ、ゼロツー!」

 

ゼロツー「ねえ、ダーリン。怒髪天を衝く、って言葉知ってる?」 


ヒロ「怒ってるって事だよね!?」 


ゼロツー「やだなぁ、もう! ダーリンってば!」ケラケラ! 


ヒロ「えっ? お、怒ってないの?」 

 

ゼロツー「――ふんぬ!」クイッ! 


バキィンッ! 

 

ヒロ「首の動きだけで、強引にツノを折った……!?」 

 

ゼロツー「怒ってるんじゃなくて、ブチキレてるんだよ♪」ニコッ 

 

ヒロ「……!?」

 

ゼロツー「正直に言わないと、もっとキレるよ」 


ヒロ「もっと!?」 


ゼロツー「最初にイチゴとキスしたのは、いつ?」 


ヒロ「そ、それは……その」 


ゼロツー「うん」 

 

ヒロ「ゼロツー以外のパートナーでも動かせるか、その」 


ヒロ「実験で、デルフィニウムに乗った時に……だよ」 

 

ゼロツー「へー? あの時、キスしてたんだ?」 


…ググッ! 

 

ヒロ「正直に言ったのに! 隠さず言ったのに!」

 

ゼロツー「ボク、知らなかったなー」 


ヒロ「い、言ってなかったっけ? はは」 


ゼロツー「ダーリン? 何かおかしいことでもあった?」 


ヒロ「……無いです」 


ゼロツー「それで? イチゴとのキスの感想は?」 

 

ヒロ「あっ、あの時は何も感じなかった!」 


ヒロ「本当だよ!? 信じてくれ、ゼロツー!」 

 

ゼロツー「あの時は?」 


…ググッ! 

 

ヒロ「誰か助けて!」

 

ゼロツー「ねえねえダーリン、それで二回目は?」ニコニコ 


ヒロ「なっ、なんで笑ってるのさ、ゼロツー……!?」 


ゼロツー「んー?」ニコニコ 


ヒロ「と、とりあえずさ! もう良くないか!?」 


ゼロツー「何が?」ニコニコ 


ヒロ「もう終わったことだし! なっ、そうだろ!?」 


ゼロツー「まさかとは思うけどさ?」ニコニコ 

 

ゼロツー「ボクが出てってる間にキスしたのかな?」ニコニコ 

 

ヒロ「……」 


ヒロ「…………シテナイヨ」 

 

ゼロツー「……」ニコニコ 


ニョキニョキニョキニョキッ! 

 

ヒロ「ゴメン! ホントゴメンってば!!」

 

ゼロツー「ボクさ、ダーリンに化物って言われて傷ついてたんだ」 


ヒロ「ゴメンって、ゼロツー!」 


ゼロツー「去り際にさ? 追いかけてきてくれるかな、って」 


ヒロ「お、俺だってそうしようとしたよ!?」 


ゼロツー「なら、何で?」 


ヒロ「……」 

 

ヒロ「ゼロツーの髪の色って、桜と同じ色でとってもキレイだ」 

 

ゼロツー「……へへへ、ありがと」ニコッ 


ゼロツー「……うん」 


ゼロツー「何で?」 

 

ヒロ「……」

 

ヒロ「……追いかけようとしたら、さ」 


ゼロツー「うん」 


ヒロ「イチゴに、こう……顔を挟まれて……」 


ゼロツー「うん」 


ヒロ「……キス、されて」 

 

ゼロツー「はーい! ここで質問!」 


ゼロツー「その時の、正直な感想を3秒以内に、どうぞ!」 


ゼロツー「答えられない場合、浮気と判断しまーす!」 

 

ヒロ「えっ!? えっ!?」 

 

ゼロツー「3……2……」 

 

ヒロ「ま、待って!? 急にそんな事言われても!?」 

 

ゼロツー「1……」 

 

ヒロ「っ!? あっ、い、イチゴの唇ってやっぱり柔らかいなー、って!」 

 

ゼロツー「……ゼロ」 


ニョキニョキニョキニョキッ!

 

  ・  ・  ・ 


ヒロ「……どうして」 


ゼロツー「ダーリンの感想は、浮気と判断するべきだと思ったから」 


ヒロ「それは……はい、すみませんでした」 


ゼロツー「言い訳しないんだ?」 


ヒロ「……したら怒るだろ?」 


ゼロツー「さっすがダーリン、わかってるじゃないか」 


ヒロ「……」 

 

ヒロ「……俺、もうゼロツー以外とは乗らない」 

 

ゼロツー「……」 


ゼロツー「ふーん?」

 

ゼロツー「どうして?」 


ヒロ「ゼロツーが嫌がる事は、したくないからさ」 


ゼロツー「嫌だとは、言ってないよ?」 


ヒロ「いや、言ってはいないけど、その……ツノが」 


ゼロツー「ツノが?」 


ヒロ「ツノが伸びて……その……手入れとか、ほら」 


ゼロツー「うん、これだけ伸びると大変かも」 

 

ヒロ「……俺、ツノの手入れ、手伝おうか?」 

 

ゼロツー「……」 


ゼロツー「ダーリンのエッチ」ニンマリ 

 

ヒロ「……ゼロツー……!」ホッ

 

ゼロツー「……まあ、今回は許したげる」 


ゼロツー「でも、次やったら、本当に怒るからね?」 

 

ヒロ「わ、わかったよ」 

 

ゼロツー「ダーリンは、ボクのダーリンだ」 


ゼロツー「だから、ダーリンと乗って良いピスティルはボクだけ」 


ゼロツー「ダーリンが乗って良いフランクスは、ストレリチアだけ」 


ゼロツー「わかった? 浮気は駄目だからね?」 

 

ヒロ「わかった! わかったから!」 

 

ゼロツー「よろしい!」ムフー! 


ゼロツー「……全く、エッチなパートナーを持つと困っちゃうね」

 

ヒロ「だけど……色々しょうがなかったんだって」 


ゼロツー「あ、浮気の言い訳だ」 


ヒロ「……」 


ゼロツー「アハハ、拗ねてる!」 


ヒロ「……」 


ゼロツー「ねえ、ダーリン? キスしよっか」ニンマリ 


ヒロ「……このタイミングで?」 


ゼロツー「このタイミングだからさ! 仲直りのキス!」 


ヒロ「……仲直り、ねぇ。俺が一方的に怒られてただけな気がする」 


ゼロツー「気のせいじゃないよ? あと、まだ言うことがあるんじゃない?」 


ヒロ「……はぁ」 

 

ヒロ「キスも、ゼロツー以外の女子とはしないって約束するよ」 

 

ゼロツー「うんっ♪ だって、ダーリンは、ボクのダーリンだからね♪」ニコッ 


ゼロツー「……」 


ゼロツー「ん?」 



ゼロツー「女子とは……?」 



おわり



引用元
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1527491384/ 

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